必ず治る!パニック障害の治し方とは?私の体験談

私は、薬を一切飲まずにパニック障害を克服しました。その体験談で、今まさに辛いパニック症状を持つ人の回復の手助けになればと願っています。

パニック障害と過敏性腸症候群の関係・改善法

 

 

過敏性腸症候群が起こる原因は?

 

 

f:id:mochimochita:20161125160837j:plain

 

腸の運動はおもに「自律神経」によってコント

ロールされています。

その腸の運動が過剰に高まると、下痢などを引

き起こすのです。

 

自立神経のうち「交感神経」は腸の運動を抑制

し、「副交感神経」は高めます。

 

ところが、過敏性腸症候群では、ストレスなど

によってこのバランスがくずれ、副交感神経が

腸を過剰に刺激してしまうため、腸は正常な蠕

動運動を行うことができなくなります。

 

このため、下痢や腹痛といった症状があらわれ

てしまうのです。

 

 

 

パニック障害と併発しやすい理由

 

 

パニック障害の患者さんの約40%は、過敏性腸

症候群(IBSを併発していることが、パニッ

ク障害研究センターの調べによりわかっていま

す。

 

パニック障害パニック発作とは、自律神経が失調

状態の発作です。

 

過敏性腸症候群は自律神経が失調状態で起こるので

パニック発作としてあらわれやすい症状のひとつな

のです。

 

過敏性腸症候群は実はパニック障害と似ていて、

トイレに行けない状態が続くことが不安・恐怖

となり、ますます腸が過敏になって、症状が悪化

してしまうのです。

 

そしてそのような環境では、予期不安が起きて

過敏性腸症候群が起こりやすくなってしまいます。

 

 

 

過敏性腸症候群の改善法

 

 

・お腹を温める

 

 お腹をホットタオル、湯たんぽ、外ではカイロ

などで温めましょう。

お腹の血流が良くなり、お腹の調子も整えてくれ

ます。

 

 

・自律神経を整えるために睡眠を多くとる

 

睡眠中はリラックス神経の副交感神経の働きが優

位になるので、睡眠をしっかりとって、交感神経

をしっかり休ませてあげることが大事です。

不眠症気味の方は、ホットタオルなどで、首を温

めると、入眠しやすくなります。

 

 

・首や肩の凝りをとる

 

パニック障害自律神経失調症過敏性腸症候群

の方は、緊張状態が続くことにより、首や肩がガ

チガチに硬くなっている場合がほとんどです。

 

これは、自律神経を圧迫させて、ますます症状を

悪化させる悪循環となっています。

これらの症状は、首の凝りを改善することで、自

律神経が正常に働くようになり、治ります。

 

私も、首のストレッチを毎日実践してから、みる

みるパニック発作が起きなくなり、その他の不快

症状(めまい、吐き気、動悸)なども、起こらな

くなったのです。

 

首のストレッチをゆっくり、毎日続けてみてくだ

さい。個人差はあると思いますが、きっと効果が

あらわれると思います。

 

パニック障害の薬で太るって本当?

 

パニック障害の薬(抗うつ薬)を飲んで、

「体重が増えてしまった」という体験談をよく

見かけます。

実際にパニック障害の薬で太るのでしょうか?

 

その答えは”YES”です。

 

なぜパニック障害の薬を飲むと太ってしまうの

でしょうか?

その原因についてお話しします。

 

 

抗うつ薬が太りやすい原因

 

f:id:mochimochita:20161115141243j:plain

 

 

体重増加の原因には、抗うつ薬の三つの作用が

関係しています。

 

①抗ヒスタミン作用による食欲亢進

 

ヒスタミンは、体内で覚醒状態を維持したり、

食欲を抑制したりする物質です。

抑うつ薬の中には、「ヒスタミン作用」を

もつ薬があり、ヒスタミンの働きを抑えてし

まうので、食欲が増進したり、眠気が起こっ

たりします。

 

 

② 5HT2c受容体遮断作用

 

パニック障害の原因のひとつと言われている

セロトニン。このセロトニンが、さまざまな種

類の受容体に結合することで、色々な作用をも

たらしています。

中でも「5HT2c」という受容体に結合するこ

とで食欲を抑制する働きがあります。

 

抗うつ薬の中では、このセロトニンの「5HT2

c」を遮断するものがあり、食欲増進を起こす

ものがあります。

 

 

 ③セロトニンによる代謝抑制作用

 

セロトニンは精神を安定させ、リラックス状態

をつくります。すると体のエネルギー消費が抑

えられ、体重が増えていきます。

おもにこの代謝抑制作用が強い薬は

SSRIの「パキシル」です。

 

 

SSRIが開発される前からある

『三環系抗うつ薬』は抗ヒスタミン作用も強く

セロトニン作用も強いので、抗うつ薬の中で

比較すると太る傾向にあります。

 

 

 薬からの離脱のすすめ

 

抗うつ薬を飲むのをやめただけで、以前の体重に

戻ったという症例を多く聞きます。

 

抗うつ薬には、太る以外にも様々な副作用があり

ます。

特にSSRIは「脳を異常なまでに興奮させる薬

と言われています。

 

薬で脳のセロトニン神経をいじくるのは、とても

怖いことだと思いませんか?

 

薬はそもそも。症状が酷いときの対処療法として

数時間、症状を和らげるためのものなので

根本的に「パニック障害を治す」ものではありま

せん。

 

パニック障害を治すのは、自分自身のチカラです。

 

現在、薬を長期にわたって大量に飲んでいる人は

薬を急にやめると「離脱症状」に襲われる場合が

あります。

 

医師に相談しながら、ゆっくりと減薬できれば

離脱症状は防ぐことができます。

 

 

 

 

 

 

パニック障害克服法|恐るべき薬SSRIの副作用③

 

SSRIの引き起こす脳への有害な副作用の中に

、うつや自殺願望を引き起こす事が明らかになっ

ています。

 

SSRIのせいで、あやうく自殺しかけた女性の

お話を書こうと思います。

(生田哲 著書 「うつ」を克服する最善の方法

 より引用)

 

**********************

 

コロラド州に住むエミリー(34歳)は明るい性格

で、職場ではマネージャーを務める有能なビジネ

スウーマン。

しかし休暇中にスキーで転倒し、背中と首のあた

りに慢性的な痛みを覚えるようになった。

この痛みを抑えようと、整形外科医はSSRIの

ゾロフトを処方した。

 

エミリーは毎日100ミリグラムのゾロフトを6週間

服用したが、痛みを抑えるのにあまり効いてない

と感じていた。

そしてその直後から、彼女は人生で初めてのうつ

を体験した。

しかし、暗く沈んだ気持ちは痛みや、運動不足の

せいとばかり思っていたので、原因がゾロフト

あるとは夢にも思わなかった。

 

彼女は、ゾロフトが痛みの緩和に効かないからと

服用量を1日100ミリグラムから60ミリグラムに

減らした。

 

翌日、彼女はまるでブラックホールに落ちるかの

ごとく極端に落ち込み、自殺を強く考えるように

なった。

 

ボーイフレンドは彼女の異常に気づいた。

エミリーを連れてピーター・ブレギン医師のクリ

ニックを訪ねた。

 

数日間、彼女に失望や落胆させるような出来事は

発生してなかったし、通常量の痛み止めを飲む事

で夜はぐっすり眠れた。

だから、彼女は自分が死を望む理由が説明できな

かったが、死の願望は続いていた。

 

ブレギン医師は、SSRIを減らしたことによる

離脱症状(禁断症状)が原因と説明したが、彼女

は納得できなかった。

自分の人生に責任を持ち、主体的に生きてきたと

自負する彼女は

「薬が私をコントロールできるはずない」

と主張して譲らなかった。

 

そこで医師は、離脱症状かを確認するために、か

つてのように100ミリグラムのゾロフトを一度だ

け摂取してみることを提案する。

 

するとどうだろう。飲んで1時間がすぎた頃、エ

ネルギーがふつふつと湧き起こり、2時間後には

本来の元気で快活な彼女に戻ったのだ。

彼女はようやく、これまでの苦しみが薬の離脱症

状によるものであることを認めた。

 

 

医師はゾロフトを2週間かけて緩やかに減らして

いき、彼女は離脱症状なしに薬を止めることに成

功した。

 

**********************

 

 

 

 2000年、イギリスの精神科医デービッドは、二つ

抗うつ薬SSRIゾロフトと、SNRIのレボキセ

チン)によって引き起こされる自殺願望を調査した

まず健常人のボランティア20人にゾロフトを2週間

服用してもらい、服用しない期間をもうけて、さら
に、レボキセチンを2週間服用してもらった。

 

医師もボランティアもどの薬を服用しているかわか

らない「二重盲検試験」である。

 

結果、レボキセチン服用によって以前は正常だった

二人に、うつが発生した。

そしてゾロフトの服用では、2人が明らかな自殺願

望を示し、そのうちの1人は自殺を強く望んだ。

2人ともじっとしていられず、たえずそわそわして

立ったり座ったりする「アカシジア」と、感情の鈍

さという症状が露骨にあらわれた。

 

このうち、自殺を試みかける直前にまでいった女性

は、後になってその時の感覚をこう述べた。

 

「まるで、外からの力によって、自分の脳に植え付

けられた考えに従わざるえなかったのです。」

 

彼女は落ち着こうとしても、落ち着くことができず

何もかも信じられなくなり、不安になり、走ってい

る車に飛び出して、身を投げ出すことが唯一の解決

策に思えてならなかったというのです。

 

 

多くの医師は、SSRIの真の恐ろしさを知らずに、実

態を知らない患者に大量の抗うつ薬を見境なく処方

しているのが、日本の精神医療の現実です。

 

自分の身体と心の健康を、医師まかせにするのではな

く、薬の正確な知識をもち、自分の身体と心は、自分

で守ることが何より大切だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

パニック障害克服法|恐るべき薬SSRIの副作用②

 

     f:id:mochimochita:20160915111954j:plain

 

パニック障害の治療に使われる、抗うつ薬「SS

RI」。前回は脳の損傷について書きました。

今日は、実際に起こった症例を挙げて副作用につ

いて説明したいと思います。

 

 

 

脳を異常に興奮させる薬

 

 

ロスに住むアンナ(33歳)は、それまで精神に異

常をきたした事は一度もなかった。

 

いつも元気な女性だったが気分が少し落ち込んで

いたので、家庭医を訪れた。

医師は彼女のためにと、SSRIを処方した。

SSRIの服用が始まって1ヶ月が過ぎた頃、彼

女はかつて経験した事のない素晴らしい気分を実

感した。

 

睡眠時間はめっきり減った。エネルギーに満ち溢

れた。体重も減少し、仕事も家事もテキパキこな

した。

 

ある日彼女は、車を現金で購入した。しかし家庭

にはローン支払い中の車が他に2台もあった。

夫は彼女に強く抗議したが、彼女は一蹴。

 

その頃アンナはほとんど眠らなかった。

夫は彼女の過剰な消費行動、頻繁な怒り、気分の

乱高下を心配した。

 

家庭医は彼女を精神異常と信じるようになり、精

神科医を紹介した。この精神科医は、アンナの心

を安定させようと抗不安薬(鎮静剤)を処方し、

同時にSSRIの量も増やしたのである。

 

 

抗うつ薬で暴れまわる】

 

鎮静剤プラス興奮薬SSRI。まるでブレーキと

アクセルを同時に踏んだようなものだ。

アンナの心は混乱の度を高めた。

 

彼女は職場で、彼女の意見に同意しない上司にケ

ンカを売った。もちろん彼女は解雇された。

スーパーに行けば、レジの列に割り込んで暴力沙

汰を起こして警察に逮捕された。

 

逮捕したものの、彼女の態度があまりにおかしい

ので警察は精神病院に送った。

 

夫は中々退院に同意しない病院側に告訴をちらつ

かせることで、ようやく彼女を自宅に引き取る事

ができた。

 

帰宅したアンナと夫はセカンドオピニオンを求め

た。

新しい医師はアンナを、SSRIによって誘発さ

れた典型的な躁状態にあると診断した。

 

抗うつ薬の持つ、この副作用はよく知られている

ので、彼女を診察した医師たちはそれに気づくべ

きだったと説明した。

この医師は、すべての処方薬から彼女を解放した。

 

数ヶ月後、アンナはすっかり元気になり、本来の

自分を取り戻す事ができた。

 

 

 

抗うつ薬は「躁状態」を

引き起こす

 

 

DSM-Ⅳ(診断と統計のためのマニュアル)に

は、すべての抗うつ薬が”躁状態”あるいは”熱狂”

状態を発生させえることを繰り返し述べています。

 

躁状態”とは、脳が極度に興奮した状態”です。

すべてのSSRIが脳を興奮させ、不眠、不安、

動揺、落ち着きのなさを引き起こすのです。

 

信じられないかもしれませんが、一般に処方され

ている抗うつ薬が、アンナが苦しんだような躁状

態や精神異常を引き起こし、人生を台無しにして

しまうのです。

 

SSRIには他にも書くのを躊躇してしまうほど

恐ろしい副作用があるので、また次回書きたいと

思います。

 

 

 

 

 

 

パニック障害克服法|恐るべき薬の副作用①

 

  f:id:mochimochita:20160914233547j:plain

 

私がパニック障害になった時、最初から「薬を飲

む」という選択肢はありませんでした。

それは、精神薬についての本を何冊か読み、恐

ろしい真実を知ったからです。

 

ここでは書ききれないので、精神薬を飲むのを悩

まれている方は、一度本を読まれることをお勧め

します。

 

今日はパニック障害治療に使われる

抗うつ剤(SSRI)」について書こうと思い

ます。

 

 

セロトニン神経をいじるのは危険】

 

SSRIはセロトニン神経を興奮させることで、

脳全体に大きな影響をおよぼす。

セロトニン神経の興奮の程度が少し変われば、気

分、記憶、好き嫌い、食欲、性欲、睡眠、思考力

や判断力などのすべてが深刻な影響を受けざるを

得ないのです。

 

 

 

【SSRIに強く反撃する脳】

 

脳はSSRIに三つの手段で反撃します。

 

神経細胞セロトニンの放出を停止する。

 

SSRIは飲んでから10日~2週間は効き目が現

れない事が知られていますが、その原因はセロト

ニンの放出を一旦停止するからです。

 

セロトニンに対する脳の感度低下

(再取り込み受容体を死滅させる)

 

脳は、SSRIが高レベルで存在するという異常

な状態に慣れるため、SSRIの効き目は次第に

低下していくから、同じ効果を得るには、服用量

をだんだん増加しなければいけなくなる。

 

また、脳のある部分ではセロトニン受容体の半数が

消失してしまうのです。

 

セロトニンの再取り込みを活性化する

 

ラットにSSRIを2週間投与すると、再取り込み

受容体が大幅に増える事を明らかにした。

SSRIが再取り込み受容体に栓をして働きを弱め

ると、脳は受容体を増やして反撃し、シナプスから

セロトニンを取り除く作業を続行するのです。

 

つまり、脳の機能不全を固定する恐れがある。

 

 

 

SSRIも覚せい剤神経細胞を殺す】

 

製薬会社の研究は、精神薬の脳への急性の効果を、

証明するために数百億円もの大金を投じているにも

かかわらず、脳がSSRIによる損傷から「回復」

できるのかどうか、患者にとってもっとも重要な

疑問に答えるための研究にはビタ一文使われない

のです。

 

SSRIにさらされた脳は、セロトニンが死滅させ

られます。

SSRIを服用している人にとって自分の脳内で減

少した受容体がいずれ回復するものなのかどうかは

重要なことです。

 

統合失調症薬は、しばしば脳に恒久的な損傷を残

すことが知られていますが、このことがわかったの

は、この障害が無視することできない、ひきつけ、

発作、その他の異常な動作となってあらわれたから

です。

 

また、アンフェタミンメタンフェタミンといった

覚せい剤は、セロトニン神経系を過剰に興奮させ、

やがて神経細胞を死滅させます。

 

覚せい剤とSSRIは、セロトニンの受容体に栓を

することで効果を発揮する点で共通である。

ですから、SSRIが神経細胞を殺すことを疑うべ

きなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パニック障害克服法|アロマを効果的に使いましょう

 

   f:id:mochimochita:20160913111121j:plain

 

 

私がパニック障害がひどかった時にアロマの香り

をお守り代わりに持ち運びしていました。

 

予期不安を起こしそうな時に、香りを嗅いで少し

でも気持ちを落ち着かせることができるようにと

今日はその効果的な使い方について書きたいと思

います。

 

 

 

エッセンシャルオイルの使い方

 

 

使い始めは、気分の良く身体の調子が良い時に、

軽く香りを嗅いでみましょう。

 

何度か調子の良い時限定で繰り返し香りを嗅いで

いくと

アロマの香り=身体の調子が良い

という潜在意識が作られます。

 

アロマの香りを嗅ぐと調子が良い、と無意識に

認識されるようになるといいです。

 

予期不安が起こりそうな時にも、香りを嗅ぐと心

も身体も落ち着くようになるのです。

 

ただし、パニック発作が起きてしまってから、発

作を鎮めるために香りを嗅ぐのはダメです。

 

動悸や過呼吸、その段階になってしまうと、香り

を嗅ぐだけではどうにもならないことが多いので

す。

せっかく潜在意識に、身体の調子が良くなる香り

を認識させたのに、

「この香りでは効果がなかった。。」

という新しい認識へ上書きされてしまいます。

 

あくまでも、”予期不安が起こりそう”というタイ

ミングで使いましょう。

不安を回避できる回数が増えると、その香りに対

する安心感や効果も増大していきます。

 

 

 

 おすすめの香り

 

 ●オレンジ

柑橘系の香りは、脳神経の緊張を解し、精神を落

ち着かせる効果があります。

 

●ラベンダー

優れたリラックス効果と共に安眠作用があり睡眠

前や入浴時に使用されるとより効果を発揮します。

 

●イランイラン

不安をや高ぶった感情を落ち着かせる効果が期待

でき、ホルモンバランスを整える効果があります。

 

 ●フランキンセンス

ストレスや緊張を和らげる効果がある。呼吸を整

える効果も期待できる。

 

●ミルラ

傷ついた心を癒す作用がある。

心を落ち着かせるため瞑想時にも利用される。

 

カモミール・ローマン

高ぶった神経や動揺を鎮める効果がある。

 

 

 香りに迷ったら。自分が嗅いでみて

「心地良い」

と感じるものが良いでしょう。

 

自分に必要なエネルギーになる香りは、心地よく

良い香りに感じると言われているからです。

 

 

 

パニック障害克服法|自律神経失調症と原因

 

     f:id:mochimochita:20160912164451j:plain

 

 自律神経とは

 

人の体の自律神経は、交感神経と副交感神経に分

かれています。

この二つが、対になって、アクセルとブレーキの

ように人間の筋肉や器官を動かすのです。

 

交感神経はアクセルです。

「動」の状態に人をもっていきます。体を動かす

時、緊張時、不安な時などに働き、車に例えると

燃料をどんどん体に注ぐのです。

 

一方、副交感神経は、ブレーキですので「静」の

働きをします。

緊張から離れた時や、体を休める時に働きます。

興奮して燃え盛っている体の火を消そうとするの

です。

 

交感神経が優位の時は、心臓がドキドキして、血

行も悪く、呼吸も浅い状態になり心も体も軽くな

りません。

 

しかし、交感神経を劣位にして、副交感神経を優

位にすれば、心臓はゆっくり、血行も良く、呼吸

もゆったりできて心と体が軽くなります。

 

 

 

 

自律神経失調症とは自律神経が

きちんと働かないこと

 

 

自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経のバ

ランスが崩れておこる症状の事を言います。

 

症状は交感神経の緊張が起こり、普段では副交感

神経が優位なはずの状態の時(リラックス時、平

常時)にも、交感神経が優位な状態であり、

 

動悸・息切れ・倦怠感・過呼吸・脈が早くなる・

頭痛・めまい・食欲不振・情緒不安定・イライラ

等の症状が出ます。

 

 パニック障害とは、自律神経失調の発作といえる

ものです。

人が多く集まる閉鎖的空間、歩行中などに、突然

強いストレスを感じて不安感に襲われ、パニック

発作を起こす疾患です。

 

ですから、パニック障害を治すには、自律神経失

調症を治すということに結びつきます。

 

 

 

 

 健康になるカギは

 副交感神経にあった

 

 

 自律神経失調症の原因は、交感神経の暴走とも

いうべき状況がもたらしたものと思われていま

した。

 

ですから、対処療法としても、交感神経の働きを

鎮める薬の投与が主なものでした。

 

しかし、自律神経失調症の原因は、交感神経の暴

走ではなく、副交感神経の機能低下によるものだ

ったのです。

 

言い換えれば、交感神経がストレスなどで異常に

高まり、体を休ませない状態を作りあげていたの

ではなく、体に休息を取らせるべき副交感神経が

全く働いてないことによって起きていた症状だっ

たのです。

 

では、どうして副交感神経が正常に働かないので

しょうか?

 

東京脳神経センターの松井孝嘉理事長先生の本に

はこう書かれております。

 

自律神経失調症に悩む患者さんたちの臨床を続

けるうちに、共通点が判明した。

 

首の筋肉の異常、つまり首コリが副交感神経の働

きを阻害しているため起きている」

 

自律神経失調症パニック障害を治すには、副交

感神経の働きを健康な状態に戻してやることが重

要なのです。

 

それにもかかわらず、精神科などでは、交感神経

の働きを抑える治療だけが行われています。

正常な交感神経を抑えるという間違った治療が患

者さんたちに、施されているのです。

 

首コリの解消により、副交感神経の働きを阻害し

ている要素を取り除き、正常な状態に戻すこと。

 

副交感神経の働きをきちんと高めることが、自律

神経失調症・パニック障害を治す正しい道なので

す。